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日本の競争戦略
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| 商品カテゴリ: | 受験,教育,学習,英会話,資格取得
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日本経済の競争戦略は日本政府によって阻害されている
日本経済はここがダメ、日本企業再生はこうすべきだという意見を書いてある本は
巷に溢れています。
本書は日本経済が戦後歩んできた軌跡を説明し、理解する為の理論を提示している。
そして莫大な参考文献と統計データを駆使して10年がかりの歳月をかけて、
その筋道を統計データ、表、グラフによって表わすことができました。
本書の要旨は
1.日本政府主導モデルは日本の競争モデルは日本の競争力の源泉ではなかった。
むしろ失敗の原因であった。
2.問題は名だたる大企業の中で本当の意味で戦略を持っているのは
一握りに過ぎない。
さらに日本政府モデル及び日本企業モデル日本型企業モデルいずれも
日本企業が真の戦略を打ち出す事を阻害している。
3.著者の提示するダイアモンド・フレームワークに基づく理論は日本の競争力に
関して説得力のある説明をする事ができる。
即ち、成功と失敗とを分かつ要因を説明できる。
尚ダイアモンド・フレームワーク理論とは
1・企業戦略、競合戦略
2.要素条件
3.需要条件
4.関連産業、支援産業 に分けた
ダイアモンドの図式の中から因果関係を説明しています。
最も強調しているのは「政府が自由な競争を許した場合のみ成功してきた」
と繰り返し強調している。
独創的な着眼点と堅実な論述
“アメリカ人の競争戦略本”に食わず嫌いしていた私にも読み易い書でした。というより誤解していました。やはり元祖に当たってみるものです(共著ではありますが)。
“保護行政の恩恵がなかったからこそ成功した、日本で唯一国際競争力のある農業企業”とか、
“中央の系列に入れず、支配的大企業がないからこそ優良企業が生まれる地方都市”とか、
決して平凡とは言えない独創的な着眼点から、地に足の着いた堅実な論述が進みます。同時に豊富な事例調査と分析が淡々と綴られ、それが読み難さより信頼感を与えます。
6年前の本とは言え、一部の経営者をやや過大評価している事を除けば、経年経過にもさほど色褪せていません。
「日本は過去にそうしたように、いくつかの欧米のアプローチを採り入れる必要がある。しかし、その結果として生まれるものは、米国型資本主義のクローンではなく、競争に対する日本独自の新たな概念である」(本文より)
俗に言う“格差社会”や頻発した証券犯罪、少子高齢化対策の不徹底は、旧体制を破壊し米国を模倣した小泉改革に元凶があるとの根強い批判があります。しかし問題なのはむしろ、海外に学んでもまだ、日本人が21世紀に通用する社会を自力で構築していない事だと気付かされます。格差を進歩に結び付け、公正な競争を定着させ、少子高齢化に、官も民もドラスティックな施策を打ち出す。それらをこの国の風土と調和させる。それはもうポーターさんに教えて貰う事ではなく、私たち日本人の真摯な奮起にかかっていると言えます。
少しだけ内容が古いのと、あえて概論に徹しており一般受けは難しそうなので星4つです。
ポーターによる日本分析
日本型企業モデルの長所・短所を触れられるのだが、ここまで包括的に捕らえた本は無いのではないだろうか。
ポーターが述べている日本人が陥ってしまう最も大きな落とし穴は、他社と同じような商品を売りながら、オペレーション効率の視点のみで競争をとらえてしまうということだ。このようなオペレーションの改善は汎用性が高く、簡単に他社・他国に普及してしまう。品質管理の分野で気がつけば、日本企業の優位性がなくなっているのでこの指摘には納得できる。
では、欧米が90年代以降、持ち直したのはなぜなのだろうか。欧米企業は、ターゲット顧客を絞り、競合他社とは違う独自戦略によって生み出される独創的な製品やプロセスを元にした競争優位へと変換しているのだ。
一方、官がやってきたことはどうなのだろうか。日本の政策の問題点にも本書は多くのページを割いている。日本では、規模の経済を追求し、競争を排除さえしてきた。しかし、国の役目はオペレーション改善のみであり、企業の競争力の高度化は企業自身の努力でしか解決できない。
私同様、ポーターの他の書に挫折・挑戦すらしたくない人にも、理論ではなく日本の全業界をケースとした本書を読めば、彼の考えが実によく理解できるのではないだろうか。
多種多様な自由競争市場で生き残れる日本企業を作りだす本
・発売当時はよく言われている「日本の事情」を並べただけで、「本当にポーター教授が書いたのか?」と思わせた本書であった。
・しかし、日本経済を回復させた「荒療治の竹中プラン」の根底にはこのポーター教授の本が影響を及ぼしたような内容である。
・さて、本書でも分析しているように、80年代に日本企業が世界的躍進をしたのは「政府の後ろ盾」があったればこそであった。自由競争の中での自立した勝利ではなかった。
・政府の後ろ盾は「収益性を無視した事業拡大」を可能としたが、護送船団方式の金融行政が転換したことで、脆くも崩壊した。
・さらに、国内には軟弱な産業を多く抱えたままであっために、「親亀転けたら皆転けた」的に長期の景気悪化に繋がっていった。
・官僚支配の日本政府は量的拡大にのみに重点を置き、「質的固め」を忘れたために、「親が居なくなっても自立して一人で生きていける子供」に育っていなかった。換言すれば「義務教育のまま」であった。
・スポーツの世界でも分かるように現実世界は多種多様である。
・この現実世界で生き残るには「自由競争」に慣れて、その中で生き残る「心身ともに逞しい日本企業」を養成しなければ、日本に未来は無いのである。
・ポーター教授の競争戦略理論で日本は甦る。
日本のサラリーマンなら読んで欲しい本
今でこそ、Japan as No.1の神話はそれほど強い信仰はないが、今から10数年前は日本こそ世界のビジネスリーダーだと言われており、日本人全員がそれを信じていた時代があった。本書はそのさらに10年前から調査をし、日本成功の成功要因であると信じられていた諸処の産業政策など政府による介入や、日本企業独特の「系列」などの商慣習に対して膨大かつ緻密なデータをもってこれに反論している。それでは、日本の産業をここまで盛り上げた事実はどう説明するのか?ポーター教授は、Sonyやトヨタなど、ごく一部のスーパー企業があまりに力があるため、日本全体が強いように見えるためだと説明する。一方、日本企業の大多数(ほとんどすべての企業)が国際競争力がなく、その「失敗要因」が今まで日本が信じてきた「成功要因」だったとしたら!...本書の構成・主張はこうした非常にショッキングかつ、示唆に富んだテーマで構成されている。私が15年前にイギリスにいたとき、私の周りの日本人・外国人は「日本の成功」「日本企業の神話」を語っていた。終身雇用制・年功序列など西洋的効率主義に対するアンチテーゼとして日本の神話はある種ミステリアスな響きさえもっていたのであろう。しかし、ポーターによればそうした神話も科学的な戦略フレームワークで説明されてしまう。 この本は非常に平易に事実を主軸に書かれた名書だ。ぜひ、日本企業にお勤めの方は読んでいただき、社内で議論をわき起こしてもらいたい。
ダイヤモンド社
国の競争力 競争戦略論〈2〉 競争戦略論〈1〉 国の競争優位〈上〉 競争優位の戦略―いかに高業績を持続させるか
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