徳川吉宗と江戸の改革 (講談社学術文庫)



徳川吉宗と江戸の改革 (講談社学術文庫)
徳川吉宗と江戸の改革 (講談社学術文庫)

ジャンル:歴史,日本史,西洋史,世界史
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「暴れん坊将軍」の構造改革

本書は「犬公方」五代綱吉が去り、六代家宣、七代家継に寵愛された新井白石が活躍した時代から、徳川宗家の血が絶え、紀州より吉宗が将軍として江戸に乗り込み、さらに田沼意次、松平定信が登場する時期までを扱っている。徳川吉宗は「タナボタ将軍」であった。もともと紀州藩の藩主光貞の三男として頼方と名乗り、部屋住みの生活を送っていたが、上の兄二人が相次いで死去して、紀州藩主となり、さらに徳川宗家の血統断絶とライバル尾張藩の混乱のお陰で八代将軍に地位に収まった恐るべき強運の持ち主である。大岡越前などの優秀なブレーンを起用したり、斬新な改革を成功に導けたのは、不遇の時代が長く、またそれだけ庶民の生活を間近に見る機会が多かったからかもしれない。それに付け加えて新井白石、田沼意次、松平定信らと比較すると、目に見える成果を収めることが出来たのは、吉宗が「征夷大将軍」という日本の最高権力者として存分に力を振るえる立場にあったからだろう。



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